塩田康一県知事が就任して初の定例者記者会見が21日、鹿児島市の県庁であった。県庁東側一帯を建設候補地としていた新たな総合体育館について聞かれ、7月30日に隣接地を保有するМBC側から交渉を白紙に戻してほしいとの申し入れがあったことを明らかにした。建設場所がリセットされたことにより、2020年度中の基本構想策定は困難な状況となった。
建設候補地としていた県庁東側一帯の土地は、県有地(8240u)に加え、隣地にあるMBC所有地の約3万7000uのうち、住宅展示場部分を除く約2万4000uを買収したい考えでいた。
県は、今後の方針として18年2月にあった大規模スポーツ施設の在り方検討委員会からの提言を踏まえた上で、規模や機能の具体化を進めてコンセプトにふさわしい場所を選定する考え。同日、同様の内容を鹿児島市にも連絡した。