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滋賀産業新聞
2020/08/24

【滋賀】米原市 磯浄水場の一部施設改修など

 米原市は、市上水道事業4系統の主要施設である磯浄水系(米原地域)の「磯浄水場」について、耐震化を目的に一部施設の改修および増設、電気・機械設備の更新を総事業費17億7000万円で行う。発注は全工事を一括または分離で、順調にいけば21年(令和3年)年明けにも公告し年度内に担当を決定、23年度(令和5年度)までの4ヵ年で施工を進める見通しだ。
 23年度(令和5年度)までの総事業費17億7000万円は、20年度(令和2年度)当初予算にて債務負担行為を設定済み。14年度(平成26年度)の耐震診断の結果、耐震化事業が決定したのは、水源地から送られた琵琶湖の水が最初に入る「原水調整池」、8池で構成する「上向流ろ過池」、浄水池へ送る手前でろ過された水を貯める「ろ過水槽」―の3施設。
 耐震化の手法は、「原水調整池」と「ろ過水槽」は、底部にコンクリートの増打ちを行う。「上向流ろ過池」については、施設を停止するのが難しいため、今回の施工では敷地内の近接部にさらに6池を増設し、全14池とする。全体の耐震化が完了した後、増設した池に機能を代替させながら既存8池の耐震化を進めていきたい考えだが、整備年度等は決まっておらず後年計画し決定する。今回の耐震化の詳細設計は17年度(平成29年度)に担当コンサルを西日本技術コンサルタント(草津市)に決めて行った。
 磯浄水場(米原市磯地先)は磯第1水源・表流水(琵琶湖)を水源とする計画給水量6156立方bの浄水場。処理方法は普通沈殿池、生物接触酸化池、上向流ろ過池、塩素消毒など。

 耐震化の対象となる3施設の概要は次の通り―。

▽原水調整池=RC造、6・0b×9・5b×深さ4・0b、228立方b
▽上向流ろ過池=RC造、1池あたり8・5b×5・6b×深さ4・0b、全8池・1523立方b
▽ろ過水槽=RC造、8・0b×13b×深さ3・2b、332立方b

提供:滋賀産業新聞