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北陸工業新聞社
2020/08/21

【福井】女子学生と女性技術者が交流/日々の思い、同じテーブルで話し合う/福井県建設業協会主催/楽しさや、大変な面なども率直に

 職業選択を今後にひかえる女子学生と、もっか建設業で活躍中の女性技術者が同じテーブルに付き、働く楽しさや、つらさ、やりがいなどまで、日々の思いを率直に話しあった。福井県建設業協会(坂川進会長)が主催し、県が協力する建設産業(土木)担い手確保・育成事業の一環で行われた。7日、福井市内の結婚式などゲストハウスで。

 参加した女性技術者は、民間の建設会社から9人、官公庁から3人の計12人。一方、女子学生は、県内の高校と高等専門学校に通い、建設業に興味を持つ13人。
 まず、主催者の福井県建設業協会から、成瀬公夫専務が挨拶した。「建設業はICTが進展し、男性も女性も関係なく活躍できる究極のものづくり産業」と紹介。「(技術者には)ぜひ女性の目線で、業界のイメージアップを。(学生には)先輩の女性たちに、建設業の魅力などを一杯聞き、建設関連に就いてほしい」と願いを込めた。進行役は、京都サンダーの企画部長である田辺直子氏が務め、その前に「働く女性に必要なキャリアの考え方」について講話もした。同社は、オフィスと現場をむすぶ、新しい職域である「建設ディレクター」を提唱し、注目されている。

やり甲斐は、利益の出た時

 討論はテーブルごと、学生から技術者へ、様々に質問を投げかけた。普段の仕事をめぐり、その内容から、楽しさや大変な思い(克服や改善の仕方)、就職した動機?など。回答中、学生時代には「よく遊ぶこと」を希望した(ただ、働いてからも休日や余暇もあるので大丈夫とも)。
 女性ならでは、を生かせる仕事は?「完成検査へ、女性部隊を編制しチェックする」など。遣り甲斐は?「工事が完成し、利益が出た時。会社に貢献し、自分の給料を稼いだって実感できた時」とアピール。携わる年代が10代から70代まで幅広く「こわもての職人さんも経験豊富で、優しい方が多い。外仕事で、日差しが厳しい時などは、やはり大変。体調の悪い時(生理痛など)は、男性にも深い理解を」などと求めた。

建設業のイメージは、女性だからこそ活躍できる可能性を秘めている産業。また、安全を守り、人に喜ばれる産業など、参加した女子学生の感想(田辺氏によるアンケート結果)から。

hokuriku