県病院局は、今月18日付で「県がんセンター緩和ケア病棟建築改修工事」と「県がんセンター緩和ケア病棟機械設備改修工事」の総合評価方式による一般競争入札を公告した。31日まで入札参加申請を受け付け、建築は9月30日、機械設備は10月7日に開札する。残る電気設備工事については、指名競争入札で別途発注する予定。工期は2021年3月17日まで。予定価格は事後公表。
建築改修工事の入札参加資格は▽資格者名簿の建築一式工事の格付けA等級▽県内本店▽過去15年間にRC造、SRC造またはS造で、1棟の延べ面積400u以上の建築物の新築、増築、改築または改修に係る建築一式工事を元請けとして施工した実績がある者――など。機械設備工事は、資格者名簿の管工事の格付けA等級で、県内本店。実績は機械設備工事における、建築工事と同様の実績など。
緩和ケア病棟の建物規模はRC造2階建て延べ1463u。建築工事は建築基準法改正に対応したエレベーターの安全装置の設置及び老朽化した施設の改修工事を実施。また、新たに渡り廊下を新設する。渡り廊下はS造2階建て延べ43・83u。主要資材は鉄骨、石膏ボード、金属製建具。
大規模改修は、屋上防水改修(一部)、外壁改修(一部)、金属製建具一部取り替え、天井張り替え、内壁塗り(貼り)替え(一部)、巾木塗り(貼り)替え(一部)などを実施する。
機械設備改修工事は、消防法改正に対応したスプリンクラー設備の設置及び老朽化した施設の改修を実施。内容は空調設備改修、スプリンクラー設備設置、医療ガス設備改修など。主要資材はガスヒートポンプエアコン、スプリンクラー設備、医療ガス設備。
同工事は、県がんセンター施設整備事業の一環として実施。今秋に開院するがんセンター新棟に併せて施設を整備する。改修工事では、緩和ケア病棟のほか、研究・会議室棟改修工事を発注する。同工事は、既存東病棟の病床が新棟に移設するのに伴い、東病棟を研究・会議室棟に改修する。工事は建築、電気設備、機械設備の3件分離で第3四半期の発注を予定。建物規模はRC造地下1階地上4階建て延べ約4045u。
このほか、緩和ケア病棟、東病棟改修後には、西病棟の解体などを22〜23年度の2か年で実施する予定となっている。
一方、今秋の開院を予定する新棟はRC造地下1階地上9階(塔屋1階)建て延べ約4万9334u。病床数は既存の緩和ケア病床を含め450床。
設計は日建設計(東京都千代田区飯田橋2―18―3)が担当。