浜松市は、新東名高速道路浜松浜北インターチェンジ(IC)周辺=写真=に民間活力による「道の駅」整備の可能性を検討している。事業内容や導入機能、整備手法などに関する幅広い意見やアイデアを求めるため、サウンディング型市場調査を実施する。9月10日にサウンディング(対話)への参加を希望する事業者への説明会を予定しており、9月1日まで申し込みを受け付けている。対象は「道の駅」整備に当たり、事業主体となる意向を持つ法人やその他団体、グループ。
市は、「道の駅」整備の基本的コンセプトは「観光客や魅力発信の拠点」「民間活力の導入による一体的な整備と持続可能な運営」。民間事業者の自由な発想やノウハウを生かした構想とするため、道の駅の機能(休憩機能や情報発信機能、地域連携機能、防災機能)のうち、地域連携機能(物販・飲食)を担う部分を民間資本によることを基本とする。また、運営についても、時代のニーズにあった柔軟な運営と施設の有効活用を図るため、民間資本によるものとする方針。
整備予定地は、新東名浜松浜北IC周辺の一団の土地を想定しているが、現在取得済みの用地はない。整備には約5000〜1万5000平方bの用地が必要と想定しており、今後提案を参考に整備候補地を検討する。
対話では、「道の駅」の必要性・整備の可能性についてや必要な機能、整備費、整備および運営におけるPFIや民間活力の導入、事業スケジュールなどについてヒアリングを行う予定。対話の結果は11月ごろに公表する。
市は、今年2月に浜北区内在住の市民で構成する「浜北副都心にぎわいづくり協議会観光拠点部会」から「浜北区における『道の駅の整備・運営』にかんする提言書」が提出されたことを受け、浜北区のさらなる発展を目指し「道の駅」整備を検討することにした。
提供:建通新聞社
(2020/8/21)
建通新聞社 静岡支社