建設新聞社
2020/08/20
【東北・青森】参加表明は9月7日まで/六ヶ所村新庁舎建設の基本計画プロポ
青森県六ヶ所村は、村役場の新庁舎建設を計画しており、基本構想・基本計画の策定業務の委託先を公募型プロポーザルで選定するため募集要項を公示した。
参加表明書提出は9月7日17時まで、企画提案書提出は同25日17時までで、同29日午後にプレゼンテーションを行い、10月2日から6日までに審査結果を通知する。
履行期限は2022年3月31日まで(基本構想は21年5月31日まで)、委託契約上限額は1800万円(税込み)。
参加資格は、国内に本社、支社または営業所を有し、必要に応じて村に訪問可能であること。村の建設関連業務有資格者名簿に登録され、11年4月以降に国または地方公共団体の延べ3000平方b以上の庁舎整備に関する基本構想および基本計画策定に係る業務を受注した実績があることなどを要件としている。
業務概要は、基本構想では本庁舎の現状と課題(老朽・狭あい化、防災拠点機能、耐震性能など)をはじめ、新庁舎導入機能(住民サービス機能・ユニバーサルデザイン、防災機能、複合化、村民利用・共用利用スペース、周辺環境との調和など)、新庁舎配置および適正規模、建設計画、事業計画(適切な事業方式に基づくスケジュール、ライフサイクルコスト、設計者・施工者選定に係る検討など)、そのほか村と受託者が協議して必要と認めたもの―などを検討する。
また基本計画では、20年度に一部公募して設置予定の新庁舎建設検討委員会(仮称)などの運営支援(全10回程度、委員会資料・進行案および想定質疑応答等作成、議事録作成・意見整理など)、村民意見反映手法の提案および実施、パブリックコメント実施支援、設計者・施工者選定に係る発注方式の検討などを行う。
同村尾駮野附475地内にある既存庁舎は、施設規模がRC造4階建て、延べ4095平方bで、1974年度に建設。築後46年を経過し老朽化の進行が懸念されるほか、2010年度に行った耐震診断の結果、耐震補強が必要と判断されたため耐震補強工事を実施したものの、20年度で補強から10年を経過することもあり新庁舎の建設を立案した。
現段階での構想では、現庁舎北側にある旧尾駮小学校跡地や、現庁舎近隣の高台などを建設候補地に挙げており、新庁舎に必要とされる機能や設置場所などについては、検討委員会の中で意見聴取を行いながら、基本構想や基本計画に反映させていきたいとしている。
今後、概要等がまとまるのを待って22年度にも基本設計を委託し、23年度に実施設計、24年度の着工、25年度の完成を目指す。
なお、事業費については、16年度から毎年5億円の基金積み立てを行っており、庁舎完成を見込む25年度までに50億円を確保する見込み。
提供:建設新聞社