新ごみ処理施設整備事業を推進する東金市外三市町清掃組合(東金市三ケ尻340、管理者・鹿間陸郎東金市長)は、先月29日に建設候補地となっていた東金市の「上武射田区」及びその周辺区の「下武射田区」「高島区」と、「新ごみ処理施設の建設及び運営に関する地元関係区協定書」を締結した。これにより上武射田地先が正式に建設予定地となり、事業が前進。建設に向けて一層の推進が図られることになる。
建設予定地は東金市上武射田地先の約3・22ha。協定書では、新ごみ処理施設の建設、運営の円滑な推進を目的に、周辺地区の生活環境の保全などについて取り決めた。
同事業は、老朽化した環境クリーンセンターの移転改築に伴い、新ごみ処理施設を整備するもの。建設場所については、事業地の公募により、2017年度に東金市上武射田地先を候補地として選定。昨年度に「新ごみ処理施設整備基本計画」をまとめた。
基本計画では、日量125tのエネルギー回収型廃棄物処理施設と同18tのマテリアルリサイクル推進施設を整備することとし、概算事業費に設計・建設費154億4000万円、20年間の運営費105億8000万円の総額260億2000万円と試算。
事業スケジュールについては、20年度に測量調査、地歴調査を実施するとともにPFI等導入可能性調査、環境影響評価、都市計画決定手続き、施設基本設計に着手。21年度から事業者の募集に入る。23年度までに事業者を選定し、24年度に設計・建設工事に着手。28年度の稼働開始を目指す。
本年度は当初予算で、新ごみ処理施設建設に係る基本設計業務及び事業方式(PFI可能性調査)業務委託に20〜21年度の2か年継続費3440万8000円、新ごみ処理施設建設に係る環境影響評価及び都市計画決定支援業務委託に20〜23年度の4か年継続費2億6197万6000円を設定した。
基本計画の策定業務は八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区新田町1―1)が担当した。