東京消防庁は、築44年が経過した本部庁舎の改築に向けた検討を始める。移転や仮設による現地建て替えなどの手法を幅広く想定しており、千代田・中央区内の4000〜7000平方b程度の土地を対象に、活用できる候補地を選定する。民有地でも公有地でも問わない。候補地が固まってから、事業手法など、改築に向けた具体的な検討に着手する予定だ。
既存の本部庁舎の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造延べ3万1508平方b。鉄塔部を含めた最高高さは119b。1976年に完成した。
所在地は、千代田区大手町1ノ7ノ26(地番)の土地面積4301平方b。皇居内堀沿いの「内堀通り」に面している。
建て替えに当たっては、工事期間中も庁舎の業務機能がストップしないよう、移転または仮設施設の整備を検討している。土地の面積や形状なども考慮し、最適な候補地を探す。
これに向け、調査委託の希望制指名競争入札手続きを始めた。8月24日まで希望申請を受け付け、9月4日に開札する。11月末までに成果をまとめる。
今回の委託業務では、候補地を千代田・中央区内に限定し、面積4000〜7000平方b程度の土地を求める。現在の土地を鑑定評価した上で、同等価額程度の土地を選ぶ。土地所有者の条件によって取得や借地にするかなどの契約形式も変わってくることから、まずは候補地を挙げてからどのような事業手法が可能かを検討したい考え。
提供:建通新聞社