横浜市財政局契約第1課のまとめによると、2020年度第1四半期(4〜6月)に契約した競争入札の工事(財政・水道・交通の3局)の平均落札率は91・3%で、前年同期を0・2ポイント下回った。ほぼ全ての入札方式で0・1〜1・4ポイント、工種8分類のうち格付け7工種で0・1〜0・9ポイントそれぞれ下降。また、条件付き一般競争入札(調査基準価格+最低制限価格)の平均入札参加者数は前年同期比0・6者増の11者となっており、電気や建築など5工種が0・3〜4・1者の幅で増えた。前年度末の前倒し発注の影響とみられる件数の減少が、平均落札率の下降や平均入札参加者数の増加につながった可能性がある。
入札方式別の平均落札率(かっこ内は前年同期とのポイント差)は▽WTO一般競争=94・9%(前年同期実績なし)▽条件付き一般競争・調査基準価格=91・1%(マイナス1・4)▽条件付き一般競争・最低制限価格=91・3%(マイナス0・1)▽指名競争=94・1%(マイナス0・9)―で、条件付き一般競争・調査基準価格の下降が大きい。
また、工種8分類の別では建築の94%(マイナス0・2)が最も高く、その他の93・8%(プラス1・9)、電気の93・4%(マイナス0・2)、上水道の92・6%(マイナス0・3)などが続く。最低は舗装の89%(マイナス0・6)。前年同期より上昇したのはその他のみで、残る格付け7工種は全て下降した。
一方、条件付き一般競争入札(調査基準価格+最低制限価格)の平均参加者数は▽土木=10・8者(1・1者増)▽舗装=13・6者(0・5者減)▽造園=13・3者(3・4者減)▽建築=9・8者(3・8者増)▽電気=11・4者(4・1者増)▽管=9・8者(1・7者増)▽上水道=15・3者(0・3者増)▽その他=5・9者(2・1者減)―で、電気や建築の増加が目立つ。格付け7工種のランク別に見ると、舗装Bの24者(2者増)が最も多く、造園Aの22・7者(5・8者減)や上水道Aの19・1者(2・9者減)が続いている。
20年度第1四半期に契約した競争入札の工事は540件で、前年同期より241件の減。前年度末に前倒し発注を増やした反動で減少したとみられる。
その影響からか、条件付き一般競争入札は全体として▽件数の減少▽平均落札率の下降▽平均入札参加者数の増加―が連動。工種分類別でも土木、建築、電気、管、上水道の5工種に同様の傾向が現れている。
低入札は1件(前年同期比1件増)。電気のWTO一般競争入札で、標準型総合評価方式を適用していた。
提供:建通新聞社