大阪市は、大阪・関西万博に向けた此花〜夢洲地区のアクセス道路改良事業で、3路線の道路改良工事に向けた詳細設計に着手した。このうち、「此花大橋」と「夢舞大橋」は東日設計コンサルタント(大阪市浪速区)、「夢洲・舞洲幹線道路」は日建技術コンサルタント(大阪市中央区)がそれぞれ担当する。納期はいずれも2021年3月31日。此花大橋については、他路線に先行して第3四半期に工事を発注する予定だ。
計画では、夢洲への幹線アクセス道路となる▽此花大橋▽夢洲・舞洲幹線道路▽夢舞大橋―の3路線について、車線数拡幅などの改良を実施する。此花大橋については第3四半期に工事を発注する予定だが、他路線については21年度以降になる見通しだ。
此花大橋の現況は、幅員14bの車道(4車線)と、幅員3・5bの歩道が両側にある。このうち両側の歩道を撤去して車道を拡幅する。一時的に歩道がない状態になるが、将来的に張り出し式の歩道を両側に整備する予定だ。工事内容は歩道デッキプレート撤去、高欄改良、延長約2000bの車道舗装など。工期は15カ月間程度。
夢舞大橋の整備延長は約800b。現道幅員は19・5b(6車線)だが、このうち両側の1車線ずつがガードレールにより封鎖されている。これを撤去し、車道を拡幅する。
夢洲・舞洲幹線道路の整備延長は約800b。現道幅員は約60b(3〜4車線)で、道路標識などを撤去して車道を拡幅する。
市では、大阪・関西万博やIRに向け、夢洲地区のインフラ整備を急ピッチで進めている。道路関係ではこの他、観光外周道路や、物流と観光の動線を分離するための高架道路整備などを予定している。
提供:建通新聞社