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　指宿市は、４社ＪＶでの参加を求めていた市民会館建設の条件付き一般競争入札を中止した。期限までに申し込みがなかったことが理由。今後、条件の見直しも含めて再公告に向けた検討を進めていく。９月議会での契約議案承認が難しくなったため、予定していたスケジュールも先送りされる見通しだ。
　建設場所は、東方９３００−１外のふれあいプラザなのはな館敷地内。建物の計画規模はＳ造２階建３２２６�uで、基本・実施設計は安井建築事務所・肥後設計ＪＶが担当した。概算事業費は２カ年（２０２０〜21年度）で32億円を見込む。
　今回の工事は、分離・分割発注を行わない４社ＪＶでの施工とし、入札の実施要領は「指宿市民会館整備関連」の案件名で７月２日に公告。参加申し込みを同27日まで受け付け、開札は８月５日に予定していた。
　参加条件は、経営事項審査の総合評定値（建築）１５００点以上の大手１社を代表企業に、地元３社（建築Ａまたは◯Ｂ級・電気・管）を構成員とする４社ＪＶで設定。しかし、申し込み期限までに参加者はなく、入札を中止する運びとなった。
　市では今後、参加者がなかった理由等を調査した上で、条件の見直し等も含めて再公告の検討を進める方針。当初の予定では、９月議会での契約議案承認を経て着工する見通しを示していたが、「今回の中止によって、工期等のスケジュールも変更せざるを得ない状況になった」（歴史文化課）としている。