御浜町は、有形文化財に登録されている旧尾呂志中学校の利活用に向けて、老朽化が進む校舎の耐震診断に着手する。診断結果に基づき今後、順調なら2021年度に実施設計、22年度に工事を発注する。
旧校舎の規模は木造平屋619平方b。桁行62b、梁間10bの細長い建物で、切り妻造り桟瓦ぶきの屋根と玄関が特徴的。1949年に建てられ、2004年に改修、11年10月に登録有形文化財(建造物)となった。所在地は上野下尾ア240ノ2。
現在は遊休施設となっているため、活用方法を町内で検討している。文化財の収蔵庫などとする案が浮上している他、その他の空き教室についても企業や団体などに利用を促していく考えだ。工事では耐震補強をはじめ内部の改修や一部意匠の変更なども計画している。
耐震診断は日新設計(津市)が担当する。
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建通新聞社