北海道建設新聞社
2020/08/12
【北海道】深川市が新市庁舎の基本設計概要案/RC造、延べ6392uを想定
【岩見沢】深川市は、新庁舎の基本設計概要案をまとめた。現段階で規模はRC造、地下1地上4階、延べ6392uを想定。市民らのアクセスを考慮し現庁舎の北側に建設する。11月から実施設計に着手し、2021年度に着工、23年度に完成する予定だ。
現庁舎は、1966年度の建設で老朽化が進んでいるほか、耐震不足で建て替えを計画。基本・実施設計は、北海道日建設計に依頼し、2月から取り組んでいる。
現段階で示された基本設計書の概要案によると、建設地は現庁舎敷地内の2条17で、幹線道路からの良好なアクセスや路線バスの敷地内乗り入れが可能となる現庁舎の北側に配置。南側には来庁者用駐車場や、イベントや災害時に活用するスペースを設ける。庁舎と、隣接する市健康福祉センター「デ・アイ」までの間には屋根付き通路を設け、一体的な活用を目指す。現在健康福祉センターにある健康福祉課と高齢者支援課は新庁舎1階に移転する。
利便性の向上を目指して執務室の窓口は対面配置にする考えで、車椅子やベビーカー利用者に考慮し出入り口などの段差をなくし、ゆとりある通路幅を確保する。1、2階には利用頻度の高い窓口を配置。3階には可動式の間仕切りを設けた大会議室のほか、災害時に迅速に対応するため特別職に近接して防災担当部署、災害対策室を配置する。4階には、議会機能のほか、浸水被害を回避するため電気室や機械室を配置する見込みだ。
今後は、9月までに概算工事費や工程などを固め、市民説明会やパブリックコメントを経て11月に基本設計を決定する。