京都府は、京都市下京区の元府立図書館仮施設跡地について、交番の移転建替と保育施設としての事業化検討の一環でサウンディング型市場調査に着手する。
元府立図書館仮施設跡地の所在地は京都市下京区西七条八幡町31及び下京区名倉町4−1。春日(佐井)通花屋町通交差点の南西角に位置し、敷地面積が2232・19uの概ね正方形の土地。用途地域は工業地域で、建ぺい率60%、容積率200%。その他規制は、31m第3種高度地区、準防火地域、町並み型建造物修景地区、周知の埋蔵文化財包蔵地(平安京跡)。同跡地の南側には府営住宅西七条団地、北側には民間の分譲マンションがあり、幹線道路の国道9号からも近い。
平成10年6月から13年3月まで元府立図書館仮施設として蔵書等を保管していた。平成26年に既存施設の解体工事を白川工業(宇治市)で実施。平成28年に汚染土壌入換え工事を城産組(京都市伏見区)で実施した。
今回は、未利用の府有地である同跡地について、事業手法や公募要件等を整理する「事業化検討段階」における検討プロセスの一つとして、民間事業者との対話により個別具体の意見や新たな提案の把握等のため、サウンディング型市場調査を実施する。
民間事業者が、同跡地を土地賃借(定期借地権)することにより、以下の機能(@交番機能(老朽化した近隣交番の移転先として所定の交番施設を整備)[必須]A保育機能(保育施設の整備及び運営)[必須]Bその他の機能(@Aを整備した上で余剰床が生じる場合、民間収益施設等の整備及び運営[任意])を有する施設を整備等する提案を募集する。
府は7日、サウンディング型市場調査の実施要領を公告した。参加申込書の受付は9月15日まで。提案書の受付は9月24日まで。対話の実施(参加事業者と個別で行うクローズ方式)は9月28日〜30日に府庁で行う予定。実施結果の概要の公表は10月中旬の予定(参加事業者名は公表しない)。
定期借地権は、借地料が年額1843万9600円。
現時点で事業化は未定で、今後変更が生じる可能性があるが、最短で令和3年度内に事業着手する可能性があるとしている。
担当は京都府総務部府有資産活用課(рO75−414−5435)。