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建通新聞社
2020/08/07

【大阪】大阪府 中央卸売市場再整備へ方向性検討

 大阪府は、茨木市にある中央卸売市場について、今後求められる機能整備や将来の在り方などについて検討を進めている。施設の老朽化対策を含めた再整備を見据え、事業手法の方向性などを探る。検討調査業務は2021年2月27日の納期で流通研究所(神奈川県厚木市)が担当している。
 同市場では、17年に策定した中長期保全計画に基づき、17〜46年度の30年間で312億円の費用を投じ、改修・修繕・予防保全を実施しながら施設を維持する計画を進めている。
 しかし、市場間競争が激化する中で、他の市場にはない先進技術の導入や、施設の早急な老朽化対策が求められていることから、中長期保全計画で対応が可能かどうかの調査と、再整備の方向性を検証することにした。
 今回の業務では、方向性の検討として▽競合する他市場や先進的な市場の再整備に関する調査(整備内容・事業手法など)▽機能の強化と防災拠点としての活用の可能性の調査―など。また、方向性を踏まえた対応案の検討では▽事業手法の概略検討(直営、PPP・PFI手法を想定)▽事業スケジュール、概算事業費の検討―などを行う。
 府では21年度以降、今回の検証結果を踏まえ、専門家らの意見も聞きながら具体的な方向性を定めていく方針だ。
 同市場の所在地は茨木市宮島1ノ1ノ1。主要施設として▽青果・水産卸売場(延べ3万5302平方b)▽青果・水産仲卸売場(延べ1万7800平方b)▽高架下冷蔵庫(延べ5836平方b)▽買荷保管積込所(延べ5984平方b)▽業者事務所(延べ1万8574平方b)―などがある。

提供:建通新聞社