福井県が目標年次を40年に定める、道路の将来ビジョンを策定する「福井の道づくり懇話会」の初会合が6日開かれた。福井市宝永3丁目の県国際交流会館で。
会員は計10人。大学、経済、自動車、医学、観光など幅広い分野から、関係代表者を選任。座長は県立大学地域経済研究所の南保勝所長が担う。
事務局の県土木部道路建設課から、03年度策定の現行ビジョンを改定する意義や重要性を説明。意見交換では、道路空間を、車(産業)とともに、人や自転車も活用可能な、より魅力的な都市形成に向ける、新しい視点や、考え方が相次いだ。
ビジョンは、今年度末に取りまとめへ。この懇話会は、計4回開催予定。県では21年度に、より具体的な「道路整備プログラム」(実施期間約10年間)も策定する方針。
メンバーの主な意見
■清水則明氏(県自動車会議所会長) 国道8号など、産業と生活の兼用が多いが、区分けをお願いしたい
■高見和宏氏(県商工会議所連合会専務理事) 公園のような道路に 人が溢れるよう(国交省策定の長期ビジョン)を参考
■川本義海氏(福井大学工学部教授) 使い勝手の柔軟性の確保へ、構造的に余りがっちりと作り込まないよう
■杉本博文氏(池田町長、福井県道路協会会長) 雪害に強く、今後は美しい道へ 県土の縦軸とともに、横軸の強化を
■長谷川美香氏(福井大学医学部教授) ウォーキングなど健康づくりのための道路へ 綺麗じゃないと歩こうとは思わない
■山田義彦氏(県観光連盟会長) 今後北陸新幹線が開通すると、必ず観光客は増える 快適に歩ける道路づくりを