瀬戸内市と岡山市は、連携して整備する瀬戸内市新火葬場(仮称)建設に向け、費用負担の割合など両市の間で基本的な条件が合意したことから、5日に確認書締結式を岡山市役所で行い、瀬戸内市の武久顕也市長と岡山市の大森雅夫市長がそれぞれ確認書に署名した=写真。
計画では、岡山ブルーライン沿いの瀬戸内市邑久町庄田と尻海地内8970平方bの敷地に延べ約1400平方bの施設を整備する。炉数は4基。収骨室、待合室他を配置する。事業費は約21億円で、両市がそれぞれ半額ずつ負担する。今後は両市が直近の定例市議会に規約と補正予算案を提案し、議決後、協定締結のうえ事業に着手する。
今後の主な予定は、瀬戸内市が2020年度から土木工事(進入路・造成)に着手、22年度から火葬場の設計、23年度から2カ年で本体工事(建築・火葬炉・外構)を行う。24年度の完成、供用開始を目指している。同市は整備手法について、PFI方式などを含め、今後、適切な手法に決めていきたいとしている。
瀬戸内市の新火葬場は、西大寺斎場(岡山市東区)の老朽化により、瀬戸内市民の火葬場利用に支障が出る恐れがあることや市内東部地域の火葬環境を整備したい岡山市の意向が合致、岡山市から瀬戸内市への「事務の委託」と整備費や運営費の按分などにより連携して整備することになった。
「提供:建通新聞社」