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滋賀産業新聞
2020/08/07

【滋賀】東近江市 市道山上上二俣線の道路改良事業

 東近江市は、14年度(平成26年度)から永源寺地域で工事を進めている市道山上上二俣線道路改良事業で、県道との交差点にラウンドアバウト(環状交差点)を設置する。18年度のラウンドアバウト交差点詳細設計業務(東洋技研コンサルタント且賀営業所)に引き続き、今年度に関連する農業用水施設移設に係る設計業務をキタイ設計梶i近江八幡市)に発注した。履行期限を来年3月末までとし、順調に行けば21年度に工事を発注する。
 欧米などで交通事故の減少などの導入効果が報告されているラウンドアバウトは、日本でも14年(平成26年)9月1日に道路交通法が改正され、『環状交差点』として位置付けられた。県内では、守山市が14年1月15日から3月20日まで、同市立田町の市道に仮設を設置して、関西初のラウンドアバウト社会実験を実施。検証の結果、事故抑止効果が大きいとして本格導入を決定し、同年9月の補正で整備費を盛り込み工事を進め、翌15年5月に完成、本格的な運用がなされている。
 山上上二俣線道路改良事業では、同交差点に地元からは、通学路の安全確保のため信号機の設置が要望されていたが、通行量が基準を満たさず、県内各地で信号機設置要望が予算を大幅に上回り、早期の設置が見込めない状況にあったため、市が17年度に予備設計をまとめ、事故抑止効果が実証され、今後、各地で本格的な整備が見込まれるラウンドアバウトの設置を地元等に提案。一定の理解が得られたとして、18年度に詳細設計へと進めたもの。
 市道山上上二俣線道路改良事業は、国道421号の市役所永源寺支所横から南進、永源寺運動公園グラウンド近くの県道甲津畑山上線との交差点までの延長約900bを事業区間に、車道(2・75b×2車線)に歩道(片側2・5b)を設ける全幅9bの道路に拡幅する改良工事を進めているもので、今年度工事で、農業用水施設移設とラウンドアバウト交差点の工事を残すのみとなる。

提供:滋賀産業新聞