日本工業経済新聞社(群馬)
2020/08/05
【群馬】榛東村は複合施設整備事業に向けて
榛東村は老朽化する中央公民館と学校給食センターを統合して建て替える複合施設整備事業で、実施設計を12月ごろに委託する方針。基本設計を桂設計(東京都新宿区)が進めており、随意契約となるか、新たに委託入札を行うかは今後決定する。また用地測量も委託予定で、早ければ9月ごろの指名通知を見込んでいる。今後のスケジュールは21年度に実施設計をまとめるとともに、用地買収を予定。22、23年度の2カ年で建設工事、外構工事を進め、24年度の供用開始を目指している。複合施設は、災害時の避難施設としての充実も図る。
複合施設は、公民館機能と学校給食センターの機能を併せ持った施設とする。災害時には避難者の受け入れや救援物資等が集積できる避難施設とし、避難者に対して炊き出しなどでの食事が提供できる応急給食機能を有する施設を目指す。
これまでに先行事例研究として避難所・災害備蓄庫・応急給食施設等の総合的な防災機能を備えている防災食育センター(東京都福生市)を視察。県内では富岡市の学校給食センターの見学も行っている。
当初予算には、まちづくり支援事業設計業務として1億1290万4000円を計上、実施設計業務などに関わる事業費を確保した。
作業が進められている基本設計は、11月末までの納期となっている。建物構造や延べ床面積、建築(総合)、建築(構造)、電気設備、機械設備についてまとめる。
建設予定地は役場庁舎(新井790−1)付近で現在、1カ所を想定しており、実施設計の発注までに決定する方針。
建設に向けた建設委員会は7月に発足。学識経験者、地域代表者、地域防災関係者、各種団体代表者で組織する11人の委員会。第1回は複合施設の建設に至った事業経緯への質問や検討事項などについて話し合いが行われた。
中央公民館(山子田797−1)は1973年に完成し旧耐震施設で、RC造2階建て、延べ床面積978u。学校給食センター(新井685−7)については新耐震だが1987年の建設で30年程度経過しているため老朽化が著しい。S造2階建て、延べ床面積726u。1日あたり1450食を調理配給。受配校は村内全ての幼稚園2園、小学校2校、中学校1校の2園・3校。