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滋賀産業新聞
2020/08/06

【滋賀】県甲賀土木 甲賀阿山線の道路改良

 県甲賀土木事務所は、一般県道甲賀阿山線で計画している道路改良事業について、6月補正で4000万円の事業予算を債務負担行為にて確保した。
 同事業は、甲賀市甲南町野川(一部重複する県道上馬杉野尻線との接続部)から同市甲賀町滝に至る延長1034bを対象に道路拡幅工事を行うもので、今回の債務負担行為で確保した事業費は、9月頃発注予定の道路拡幅工事に係る切土・盛土工事費に充てる方針。
 主な工事内容は、田畑部の道路を広げるために切土工を実施し発生した土を活用し、橋梁整備予定場所付近の約400bに盛土工を施すもので、発注方式は、事後審査型一般競争入札を予定。工期は約9ヵ月程度を見込んでいる。
 同工事完了後は、拡幅工事に係る各種手続きを行いながら橋梁整備へと進めていく。過年度に、PCプレテンションホロー桁橋1橋に係る橋台2橋を整備済みで、来年度から上部工工事に着手する考えであったが新型コロナウイルスによる影響などから22年度へと事業着手が先送りとなる可能性が浮上している。今後の予算措置状況や、国の動向等に注視しながら年度内に結論を出していくこととなりそうだ。なお、発注方法は、総合評価方式となる見通し。プレストレス方法は、PCプレテンション方式を採用予定。橋梁詳細設計はサンセイ(大津市)、本線道路詳細設計は、第一設計監理(湖南市)が担当済み。
 一般県道甲賀阿山線の改良は、甲賀市甲南町野川(一部重複する県道上馬杉野尻線との接続部)から同市甲賀町滝に至る延長1034bを対象に、普通自動車同士の離合困難な状況改善及び安全面の向上のために、既存路線幅員約4bを全幅7・5bに拡幅、1車線から2車線へと整備するもので、拡幅工事以外に、構造物として橋梁1橋のほか、隣接するため池からの水路が道路下を潜るボックスカルバートが1ヵ所ある。ボックスカルバート工については、用水の使用が終わってから発注する必要があり、工事が渇水期に制限されるため、発注時期を見定めていく。これらの工事全て終えるのに少なく見積もってもあと5年以上はかかる模様。

提供:滋賀産業新聞