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　新潟県農地部農地計画課は２０年度、高根川地区（村上市）県営かんがい排水事業（集積型）を新規採択した。事業費１２億２９００万円を投じ、揚水機場８カ所などを整備していく。
　計画によると、老朽化した用水施設の補強や更新を行い、施設の機能保持および水管理労力の低減を図るとともに、農地集積を促進させるのが目的。高根川地区はポンプ・電気設備や水管理システムの老朽化により、水管理に多大な影響を及ぼしている。これらを更新することで、地区全体の機能回復と維持管理費の低減を図っていく。また、担い手農家への農地集積を促進し、コスト低減に努めるほか、高品質・良食味米を生産して安定的な農業経営の確立を目指していく。
　工事概要は揚水機場（ポンプ・電気設備８カ所／事業費１０億５００万円）、水管理システム一式（水管理プログラム、水位計、補給揚水機場自動操作管理／同１億１０００万円）、関口水管橋一式（真空破壊弁更新１カ所／同１１００万円）、用水路附帯工一式（空気弁工、前の川水管橋、ドレーン工、制水弁工／同４６００万円）のほか、測量試験費２７００万円、工事雑費に３０００万円を見込む。２４年度の完了を目指す。受益面積は５５９・０ヘクタール、関係土地改良区は三面川沿岸となっている。