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建通新聞社四国
2020/08/05

【愛媛】愛媛県内9市町 庁舎耐震化に遅れ

 愛媛県内市町の防災拠点となる庁舎の耐震化が遅れている。今治市など9市町で耐震化が完了しておらず、宇和島市では災害対策本部が設置される庁舎が、代替庁舎はあるものの耐震化されていないなど、依然として耐震化が急がれる状況となっている。県庁舎についても耐震化率56・3%と全国平均の93%を大きく下回っている。
 県や市町が所有・管理する防災拠点は社会福祉施設、文教施設(校舎・体育館)、庁舎、県民会館・公民館など、体育館、診療施設、警察本部・警察署など、消防本部・消防署所などの施設2961棟。文教施設と消防本部・消防署所などは9割以上、体育館、診療施設などは8割以上の耐震率だが、警察本部・警察署などは6割台、社会福祉施設や庁舎、県民会館・公民館などは7割と耐震化が遅れている。
 このうち庁舎で耐震化が完了していない9市町の状況は、▽今治市が全棟数22棟に対して耐震化済が6棟、耐震化率は27・3%▽四国中央市が全7棟のうち耐震化済が6棟、耐震化率は85・7%▽新居浜市が全7棟のうち耐震化済が4棟、耐震化率は57・1%▽伊予市が全4棟のうち耐震化済が3棟、耐震化率は75・0%▽久万高原町が全5棟のうち耐震化済が3棟、耐震化率は60・0%▽西予市が全6棟のうち耐震化済が3棟、耐震化率は50・0%▽宇和島市が全8棟のうち耐震化済が7棟、耐震化率は87・5%▽松野町が全1棟のうち耐震化済がゼロで、耐震化率は0・0%▽愛南町が全8棟のうち耐震化済が7棟、耐震化率は87・5%―となっている。
提供:建通新聞社