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建通新聞社(神奈川)
2020/08/05

【神奈川】横浜市 第1四半期工事契約は前年割れ

 横浜市は2020年度第1四半期(4〜6月)に財政・水道・交通の3局で596件、総額415億円の工事を契約した。前年同期に比べ246件、104億円のそれぞれ減で、前年度末の前倒し発注が主な要因とみられる4月契約の大幅な落ち込みが響いた。中小企業と市内事業者の受注率は件数がいずれも90%台とほぼ前年同期並みだった反面、金額については大型設備工事の影響を受けて前年同期の80%台から70%台に下降した。
 第1四半期に契約した工事の発注方式別内訳は▽WTO一般競争入札=1件(皆増)、31億円(皆増)▽条件付き一般競争入札・調査基準価格=12件(前年同期比18件減)、16億円(17億円減)▽条件付き一般競争入札・最低制限価格=526件(223件減)、333億円(99億円減)▽随意契約=56件(5件減)、32億円(20億円減)―など。また、工種別の状況は▽土木=364件(161件減)、216億円(68億円減)▽建築=63件(10件減)、78億円(8億円減)▽設備=169件(75件減)、120億円(27億円減)―となっている。
 大幅に落ち込んだ4月契約の工事は143件、67億円で、前年同月に比べ306件、185億円のそれぞれ減。その主な要因とみられる前年度末の前倒し発注はゼロ市債を活用したもので、これにより3月契約の工事が前年同月を大幅に上回る270件(前年同月比192件増)、187億円(157億円増)に達していた。
 ただ、5月は201件(27件増)、209億円(68億円増)、6月も242件(23件増)、139億円(12億円増)といずれも前年同月を上回っている。
 第1四半期の中小企業の受注率は件数が91・6%(前年同期比マイナス1・6ポイント)、金額が77・1%(マイナス10ポイント)、市内事業者の受注率も件数が90・3%(マイナス0・9ポイント)、金額が79・7%(マイナス4・7ポイント)とほぼ同じ傾向。大企業の準市内事業者が単体で受注した「新羽ポンプ場発電設備工事」(WTO対象、31億円、5月)が中小と市内の金額面での受注率を押し下げた格好だ。

提供:建通新聞社