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　新潟県土木部砂防課は２０年度、西之入地区地すべり対策事業に新規着手する。事業費６億１８００万円を投入し、２９年度の完了を目指す。
　西之入地区は、柏崎市大字山澗地内に位置する土砂災害警戒区域。明瞭な滑落崖や末端部に位置する人家基礎コンクリートやブロック積擁壁などに亀裂が発生するなどの変状があり、今後の降雨で地すべりが発生した場合、保全対象（人家３７戸、公民館１棟、市道１２５２メートル等）に甚大な被害がおよぶおそれがあるため、地すべり対策工を実施し、民生安定を図っていく。
　工事概要は横孔ボーリング工１１４５メートル、集水井工１０基、集水ボーリング５０２０メートル、排水ボーリング６７４メートル、水路工６２０メートル、法面工１３００平方メートル。
　地元からの要望が強く、事業内容の地域合意も得られており、用地確保等についても取得困難な土地はなく、費用対効果も適正。また、柏崎市により土砂災害ハザードマップが整備されていることなどもあり、地元住民の防災意識は高く、緊急に実施すべき事業と位置付けている。