横浜市教育委員会は2020年度の建て替え着手6校の基本構想策定業務の委託先を決めた=表。いずれも7月7日の公募型指名競争入札に、同額の270万7560円で応札した複数社によるくじ引きを経て落札者とした。それぞれの業務を通じて各校の建て替えパターンや他の施設との複合化、基本計画以降のスケジュールなどを具体化し、21年3月31日を期限に業務成果を得る。21年度の基本計画立案と22年度の設計、23年度以降の着工、26年度以降の完成を見込む。
20年度の建て替え着手校は▽矢向小学校(鶴見区矢向)▽吉原小学校(港南区日野)▽今宿小学校(旭区今宿東町)▽菊名小学校(港北区菊名)▽つつじが丘小学校(青葉区つつじが丘)▽戸塚小学校(戸塚区戸塚町)―の小学校6校。
各業務の中で仮設校舎や部分建て替えなどを考慮しながら複数の建て替えパターンを検討。他の施設との複合化や普通教室など諸室の配置の検討、法令制限の確認なども進めて資料を作成し、必要に応じて地元関係者らとの意見交換で説明や質疑応答を行ってもらう。その上で基本計画や基本設計・実施設計、仮設校舎の建設・解体、旧校舎の解体、新校舎の建設といった全体スケジュールを練るとともに、建て替えにかかる概算額を算出していく。
1981年度以前に校舎を建設した小・中学校384校を、2051年度までに約1兆円をかけて建て替える取り組みの一環。初年度の17年度から19年度までは毎年度3校ずつ着手校を選んできたが、第3期教育振興基本計画(18〜22年度)に掲げる累計27校の着手目標を踏まえ、20年度は6校に倍増させた。
21年度と22年度も6校ずつ着手校を選んで各年度に基本構想を策定する見通し。
提供:建通新聞社