南房総市は3日、「(仮称)南房総市汚泥再生処理センター建設工事」の総合評価一般競争入札を公告した。御庄地内の敷地面積約1万6540uのうち、9000u以上を建設用地として計画処理量67kl/日(し尿21kl/日、浄化槽汚泥46kl/日、有機性廃棄物25立方メートル/年)の有機性廃棄物リサイクル推進施設を整備するもので、当初予算に工事費33億4884万円の4か年継続費を設定している。履行期間は2021年6月から24年3月までだが、23年12月の新施設の竣工を予定している。参加表明書と参加資格審査申請書類の提出期限は9月1日。また、技術提案書および工事費見積書を10月28〜31日に受け付ける。21年3月中旬に入札を行い、同月下旬に落札者を決定、同年6月議会で契約について承認を求める。予定価格は落札者決定後の公表とし、最低制限価格と調査基準価格は設定していない。
新施設の処理方式は▽水処理=高負荷脱窒素処理方式+高度処理方式、または膜分離高負荷脱窒素処理方式+高度処理方式▽資源化=助熱剤化。
工事範囲は、機械、電気・計装、土木・建築、敷地内整備、既設千倉衛生センター解体関連など。
入札参加者に必要な資格は▽清掃施設工事について同市建設工事等入札参加業者資格者名簿にA等級で格付けされている▽地方自治体・広域連合・一部事務組合が発注した、高負荷脱窒素処理方式または膜分離高負荷脱窒素処理方式によるし尿処理施設等の建設工事を元請けとして行い、10年度以降に竣工し、稼働開始に至っている▽清掃施設工事業に係る監理技術者資格証の交付を受け、かつ10年度以降に稼働開始した生物学的脱窒素処理方式によるし尿処理施設等の建設工事の経験があり、直接的かつ恒常的雇用関係にある技術者を専任で配置できる――など。
同事業は、既存処理施設が稼働開始から30年以上経過し、施設の老朽化をはじめ多くの課題を抱えていることなどから、新たに施設を建設・集約化することで課題を解決し、循環型社会形成推進に寄与することが目的となっている。
生活環境影響調査を含む基本計画策定および整備事業者選定支援等業務は、一般財団法人日本環境衛生センター(神奈川県川崎市川崎区四谷上町10―6)が担当した。