20年度第1回富山県公共事業評価委員会(会長=中村和之富山大学副学長・経済学部教授)が7月30日、県庁で開かれ、臨港道路西宮線を「見直しが必要」とする対応方針案が示された。
冒頭、滝陽介経営管理部長が「事業の重点化、投資効果の早期発現、既存ストックの有効活用の向上を図ることが重要」とあいさつ。再評価対象事業は土木部33件、農林水産部11件の計44件で、うち重点審査として高岡小杉線、鴨川、神通川左岸流域下水道など8件を挙げた。西宮線を除く43件を「継続」とした。
西宮線は、富山港の東西ふ頭用地を結ぶ富山市千原崎〜東岩瀬町の延長800メートル、幅員9・5メートルを新設する計画。総事業費は24億3000万円。進捗率4%。調査設計を進めてきたが、補償額が高額となり事業費が大幅に増大することが判明。費用便益比が0・85と1を下回ることになり、見直しが必要とした。