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建通新聞社四国
2020/07/31

【香川】四国ICT活用促進部会 四国地整が基準類拡充し21年度に適用拡大

 国土交通省四国地方整備局や四国4県、建設関係団体などで構成する四国ICT施工活用促進部会は7月17日に4回目となる部会を開き、同局と香川県、愛媛県がICTに関する今後の事業展開を明らかにした。四国地整はICT構造物工とICT路盤工の基準類を拡充して2021年度から適用工種を拡大する。香川県はi―Construction大賞受賞企業などによる研究会を新たに開催し、企業経営者の意識改革につなげる。愛媛県は、通信環境の確保などを条件に土木部所管の全ての工事に遠隔臨場技術を活用するとともに、ICTモデル工事の適用工種を舗装工や浚渫(しゅんせつ)工などに広げる考えだ。
 四国地整では20年度、ICT施工の適用工種に地盤改良工、法面工(吹付法枠工)、舗装工(修繕工)、基礎工・ブロック据付工(港湾)を追加。合わせて、同局発注工事でICTを全面活用した監理技術者らに交付する「ICT活用証明書」を提出した配置予定技術者に対し、総合評価落札方式で加点評価を開始した。新技術の活用も促すため、新技術の範囲にICTとBIM/CIMを追加し、「発注者指定型(選択肢提示型)」「施行者選定型」による契約も始める。
 今後は、新たにICT構造物工とICT路盤工の基準類を整備し、21年度にICT施工を適用する考え。
 香川県では20年度、砂防土工をICT土工の対象に加えるとともに、施工プロセスの一部の段階であってもICT施工技術を活用する工事を「ICT活用工事」として認める取り組みを開始した。今後、施工者に実施したアンケート結果なども参考に、施工中現場(土工、舗装工など)を活用した見学会を継続実施するとともに、i―Construction大賞受賞企業などによる研修会を新たに開催し、企業経営者の意識改革につなげる。
 愛媛県は19年度末に策定したICT活用工事実施要領に基づき、20年度に「受注者希望型」を新たに導入。ICTの全面活用に加え、部分活用についてもICT施工として認めることにした。また、通信環境を確保でき映像で確認できることを前提に、土木部所管の全ての工事で遠隔臨場技術を活用する方針を打ち出している。今後、舗装工や浚渫工、地盤改良工などに対象工種を拡大する考えだ。
提供:建通新聞社