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日刊建設タイムズ社
2020/07/31

【千葉】耐震化率は97・7%に/県土整備部施設改修課/耐震化プログラムと状況/県有建物2054、未補強48棟

 県県土整備部施設改修課は、主要な県有建築物(特定建築物及び震災時に応急活動拠点となる建築物等)の耐震化状況と県有建築物の耐震化整備プログラムを2020年4月1日現在で公表した。それによると、主要な県有建築物の棟数は2054棟。このうち十分な耐震性が認められたのは2006棟で、耐震化率は97・7%となった。前年度同時期と比較して0・4ポイント上昇した。
 前年度との比較では、県農林総合研究センター(本館)の建て替えが完了したほか、県警察本部の印西警察署、茂原警察署、都町庁舎と県総合スポーツセンター野球場(3か所)の耐震改修工事を実施し、県警察本部の習志野第一宿舎を解体した。
 これにより、未補強建物は前年度の56棟から8棟減少し48棟となった。
 県は、千葉県耐震改修促進計画で定められた整備目標等に基づき、計画的に耐震改修を実施している。耐震化整備プログラムは、継続的に耐震化状況の把握及び進捗管理を行うことで、耐震化の推進を図ることを目的としている。
 耐震改修未実施の48棟のうち、改修時期等の整備計画が定まっているのは9棟。うち5棟(工事中の3棟含む)が耐震改修による耐震化、3棟(事業中1棟含む)が建て替えによる解体等、1棟が集約化に伴う移転をそれぞれ計画しており、いずれも早期の完了を目指している。
 改修は、旧青少年女性会館、手賀沼終末処理場第一沈砂池ポンプ棟、北総浄水場受変電・自家発電機室、誉田給水場四拡配水ポンプ室、佐原病院本館。このうち旧女性会館、佐原病院本館、誉田給水場四拡配水ポンプ室は工事を実施中。手賀沼終末処理場第一沈砂池ポンプ棟は本年度、北総浄水場受変電・自家発電機室は21〜22年度にそれぞれ工事を実施する予定。
 また建て替えは、山武合同庁舎、千葉港湾事務所袖ケ浦支所事務所庁舎、がんセンター西病棟(I)棟の3棟。このうち山武合同庁舎は20〜21年度に既存庁舎の解体を実施。千葉港湾事務所袖ケ浦支所庁舎は本年度で工事を実施。がんセンターは17年度から工事を実施し、本年度に完了する。
 移転は、精神保健福祉センター。今後、整備を行う(仮称)県総合救急災害医療センター内に移転する予定。
 残る39棟は「千葉県公共施設等総合管理計画」や「千葉県県有建物長寿命化計画」などの個別施設計画等に基づき、長寿命化対策や施設総量の適正化に向けた大規模改修や建て替えなどの整備に併せて耐震化を図っていく。
 耐震診断は、特定建築物について08年度で全て完了。特定建築物以外の震災時の応急活動拠点となる建築物等についても13年度までに完了した。k_times_comをフォローしましょう
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