北海道建設新聞社
2020/07/30
【北海道】障害者が手作り、自立支援に 地崎道路のロゴ入りせっけん
地崎道路(本社・東京)は、障害者の就労を支えるリンクライン(同・神奈川県小田原市)に依頼し、企業ロゴの入った色鮮やかなせっけんを作った。障害者自立支援の一環として1000個を用意し、年末年始のあいさつ回りなどで取引先に配る。
企画・制作からラッピングまで全て障害者が手掛けたせっけん
千歳市内で6月に開かれた施工技術の自社発表会で、記念品として関係者に配布。北海道支店の渡部綾課長が「一生懸命作った障害者の人たちを思いながら使ってください」と手渡した。
せっけんはリィリィというブランド名の贈答用。企画・制作からラッピングまで全て障害者が手作りする。洋菓子のように艶っぽく色鮮やかで、写真映えするとして贈られた人に驚きと感動を与える。
地崎道路は社内の一部業務を外部委託するコムテック(本社・東京)からリィリィを贈られ、リンクライン社の取り組みを知った。昨年10月に渡辺誠司社長と寺田吉孝執行役員が小田原の製造現場を訪問。手作りの歓迎ボードで出迎えてもらったほか、商品を一生懸命作る姿に心を打たれた。
年末年始のあいさつ用に1セット2個入りを500セット注文した。業界ではカレンダーを配るのが一般的で、せっけんなら珍しがられるのではないかと考えた。コロナ禍は手洗いが欠かせないため、より重宝されそうだ。
寺田執行役員は「障害者雇用としての貢献度は小さいかもしれないが、これからも大小問わず社会に役立ちたい」と話している。