指宿市は、池田湖遊園地観光施設の基本・実施設計に関する公募型プロポーザルの審査結果を公表し、優先交渉権者に東条設計を選定した。県内9者(他参加業者は非公表)によるプレゼンテーションを経て決定。約7400万円の総工費を見込み、2021年5〜6月ごろの着工を目指す。
建設場所は、県道28号岩本開聞線沿いの敷地(池田字浜迫5123−7)。S造200u未満の建物規模を想定し、県の魅力ある観光地づくり事業と連携して滞在時間の延長につながる施設整備を図る。
プロポは、過去に150u以上の観光施設等の実績があることを条件に公募。県内の設計事務所9者から参加表明および技術提案書の提出があり、17、20日に行ったプレゼンテーションを経て優先交渉権者を決定した。
実施要領に示した委託料の上限は1000万円。主な施設機能として、@池田湖や開聞岳を眺望できる休憩スペース・ギャラリーA簡易な飲食が提供できるキッチン、テイクアウト対応の小窓、事務室等B男女別の個室トイレ−などのほか、敷地南東部にある「イッシー噴水」への配慮も求めている。
総工費は概算で7400万円。所管する観光課では「県が行う周辺環境整備の状況も踏まえて事業を進めていきたい」としており、順調に進めば21年5〜6月をめどに着工、22年5月の完成を視野に入れる。