大阪府は、大阪モノレールの延伸事業で、「詳細設計業務その8」を協和設計(茨木市)、「同その10」をパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)にそれぞれ委託した。いずれも納期は2021年12月15日。同事業では本年度に工事着手し、29年の開業を目指す。
その8の対象は、東大阪市荒本西1丁目付近の延長315b。上部工では、3径間連続鋼軌道桁橋2橋の詳細設計、下部工では鋼製門型支柱4基、鋼製支柱2基の詳細設計を行う。落札額は1億6014万4000円だった。
その10の対象は、東大阪市西岩田3丁目付近の延長169b。上部工では、単純鋼軌道桁橋2橋の詳細設計、下部工では鉄筋コンクリート支柱4基の詳細設計を行う。落札額は5080万円だった。
大阪モノレール延伸事業の区間は門真市駅〜近鉄奈良線(東大阪市瓜生堂付近)との接続部の延長約9`。途中、▽地下鉄長堀鶴見緑地線の門真南駅付近▽JR学研都市線の鴻池新田駅付近▽近鉄けいはんな線の荒本駅付近▽東大阪市瓜生堂の近鉄奈良線付近―の4カ所に新駅を設置する予定。瓜生堂には車庫を設ける。
駅舎構造や計画位置などを決める構造物基本設計は中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)が担当した。
府が担当する支柱・桁などの道路構造物(インフラ部)の事業費は約740億円を見込む。インフラ部の負担額は、国407億円、大阪府・東大阪市・大阪市333億円の内訳となっている。
提供:建通新聞社