建設新聞社
2020/07/27
【東北・山形】最優秀者は羽田設計事務所/庄内町立川庁舎改修の基本設計プロポ
山形県庄内町は、立川総合支所庁舎と立川保健センターの改修整備に伴う基本設計業務の委託者を公募型プロポーザルで進めており、20日に第2次審査を実施した。この結果、最優秀者は羽田設計事務所、優秀者はブレンスタッフに決定した(審査講評は後日公表)。今月下旬にも契約を締結する見通しだ。委託上限金額は942万1000円(税込み)。
第2次審査の参加者は、SIS設計JV(柴ア浩一設計事務所・五十嵐建築設計事務所設計JV)、C&A設計JV(キャドウイング・アーキブレン山形設計JV)、羽田設計事務所、平吹設計事務所・石川設計事務所設計JV、ブレンスタッフの5社だった。
同町狩川大釜22地内に建つ立川総合支所庁舎は、旧立川町役場として1979年にRC造3階建て、延べ2732平方b規模で建設された。2005年に旧余目町と合併したことに伴い、現在は庄内町役場の分庁舎の役割を果たしている。隣接する立川保健センターは1983年に建設され、RC造平屋建て、延べ529平方b規模を有する。
同町役場庁舎の開庁に伴って立川総合支所庁舎に空きスペースが生じることから、立川保健センターと合わせて、地域活性化に向けた一体的な有効活用を計画している。また、両施設とも、著しく経年劣化が進んでいることから各設備改修や屋上防水などの長寿命化対策も講じる方針だ。
基本計画によると、庁舎は、これまでの執務スペースに加えて、狩川公民館にある図書館機能の移設、カフェやコワーキングスペースを新設する予定。また、世代交流の場や子どもたちが遊べるフリースペース、貸しオフィスを設置するほか、施設全体をバリアフリーに対応するため、エレベーターの新設も検討している。
一方、立川保健センターは、飲食店や工房など幅広い業種によるチャレンジショップの配置など起業応援スペースとする方針。
具体的な整備概要については、基本設計の中で詰めていく方針で、履行期限は2021年3月19日まで。来年度に随意契約で実施設計を委託し、同年度中に着工する見通し。22年度内のオープンを目指す。
概算事業費は、設計費および監理費が3500万円、長寿命化対策工事費が3億円、内装工事費ほかが1億円、アスベスト対策費が5000万円で計4億8500万円を試算している。
提供:建設新聞社