県教育庁企画管理部は21日、「県立高等学校及び県立特別支援学校校内LAN構築業務委託」の一般競争入札を、1区域と2区域に分割して公告した。文部科学省のGIGAスクール構想に基づき、校内LANの整備を通して、無線LANなどによるICT学習環境を導入する。対象は、1区域が県立高校58校と県立特別支援学校18校を合わせた76校、2区域が県立高校64校と特別支援学校18校を合わせた82校。総学校数は県立高校122校、特別支援学校36校の計158校。
入札参加申請を8月21日まで受け付け、9月3日に開札する。質問票の提出期限は8月3日。履行期限は2021年3月23日。入札参加資格は、物品等入札参加業者適格者名簿に委託A等級で格付けされ、調達案件に係る迅速なアフターサービス及びメンテナンスの体制が整備されていることを証明できる者、など。
同業務は、GIGAスクール構想の実現に向け、児童生徒1人1台端末を想定した高速大容量の通信ネットワークに向け、県立高校及び特別支援学校の校内LAN環境を整備する。
高校と特別支援学校では現在、「千葉県学校教育情報ネットワーク」(ICE―Net)に接続し、円滑に機能させるためのデータセンター内のネットワーク基盤を活用したインターネット環境を利用している。
同業務では、ICE―Netの継続利用を前提に、県立高校と特別支援学校の教室等における無線LAN環境を新たに整備するもので、周辺装置、付属品等一式の調達を含む。
整備の範囲は、県立高校と特別支援学校内の拠点ルーター・基幹スイッチ・フロアスイッチなどの既存機器の設定変更及びPoeHUB、無線アクセスポイント(無線AP)及びLAN配線とする。
施工内容は▽指定した普通教室及び特別教室等の全室に対する無線APの設置固定▽PoeHUBの必要数設置および無線APとの接続▽PoeHUBを設置するための収納キャビネットの原則新設▽学校内に設置済みの既設ルーターのネットワーク設定の設計、設定変更▽データセンター内に設置済みの既存サーバー、ネットワーク機器のネットワーク設定・設定変更及び無線APからインターネット環境への通信接続▽システムを構成する機器の調達――など。
9月からネットワークの設計を行い、併せて機器を調達。その後、順次施工し、来年3月の竣工を目指す。