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新建新聞社
2020/07/22

【長野】長野市 長沼支所の復旧は複合化など3案で検討

長沼保育園は小学校南側に移転建替
 昨年10月の令和元年東日本台風(台風19号)で被災した長野市長沼支所は、復旧を(1)移転して複合化(2)現在地で建え替え複合化(3)既存の復旧−の3案で検討している。同支所の南側一帯には河川防災ステーションを整備するほか、長沼保育園は、長沼小学校の南側に移転して建て替える計画。
 長沼支所周辺には、同支所(S造平屋建て、延べ124u、1983年築)と長沼交流センター(S造平屋建て、延べ723u、1983年築)、長沼体育館(S造平屋建て、延べ875u、1992年築)、長沼公園(延べ2576u)−などがある。長野市が提示した案では(1)造成した防災ステーションの上に支所や交流センターを新築して複合化(約900u)(2)現在地を盛土した後、支所と交流センターを複合化し、2階建てで整備(約700u)(3)既存施設の復旧−とした。完成時期は、(1)案は2025年度ごろ、(2)・(3)案は22年度ごろになる予定。

 千曲川の堤防が決壊した付近に設ける長沼地区河川防災ステーションは、平常時は地域のコミュニティースペースや防災学習施設などとして活用し、災害時には資材の備蓄、災害対策車両や防災ヘリの拠点としての役割を果たす。主に国が整備を行い、市が防災学習施設などの建築を整備する予定。計画地は、今後埋蔵文化財調査を実施し、詳細は検討中としている。
 長沼保育園(W造平屋建て、延べ574u、1984年築)と長沼児童センターは、約600m西側に移転して、長沼小学校の南側に移転する予定。災害時には小学校と保育園が連携した安全対策が可能とした。
 このほか、国道18号と長沼地域を東西に結ぶ(仮称)市道長沼東西線を復興道路として、整備も予定しており、災害時に緊急輸送路などとしての役割を担う。
 7月18日には、長沼地区住民集会が開かれ、市はこれらの整備計画を説明した。

提供:新建新聞社