日野町は、町民会館わたむきホール虹の特定天井耐震改修工事を計画。去る6月10日に係る設計業務について指名競争入札を執行し、担当事務所を滑竝イ建築設計事務所(大津市)に決定。11月13日を履行期限に業務を進めている。予定工事費は2億9000万円。有利な補助金の確保に目途がつけば、今年度中にも工事費を補正で対応し、工事を急ぎたい考え。
町民会館わたむきホール虹(松尾1661)は、1992年(平成4年)の竣工。SRC一部S造平屋建(一部2階建)、延5873・55平方b規模。収容人数752名、間口15b×奥行13b×高さ10bのプロセニアム形式の舞台を備える〔大ホール〕、収容人数250名、間口9b×奥行7b×高さ5・5bの舞台を備える〔ふれあいホール〕、楽屋4室、リハーサル室、美術工芸室、音楽練習室、会議室3室、研修室、和室2室―などがある。
今回の改修工事は、大ホール、ふれあいホール、玄関ホールの吊り天井落下防止対策工事を実施するもので、委託業務の内容は、検討・設計及び落下防止対策工事に伴う既設部分の改修設計(既設天井の耐震診断、仮設計画、構造検討など必要事項業務を含む)。
工事期間中も、可能な範囲で施設運営を行なう予定のため、来館者等の安全が確保できるよう指定管理者(一般財団法人日野町文化振興事業団)等と協議の上、設計に反映するよう求めている。
なお、町民会館わたむきホール虹について町は、2017年3月(平成28年度)に策定した『日野町公共施設等総合管理計画』で、「築30年未満の施設であることから長寿命化を推進し、現有施設を長期間使用するとともに、計画的な維持管理を進めることにより改修や更新費用の平準化を図る」との方針を定め、昨年度(令和元年度)に長寿命化計画を策定している。
提供:滋賀産業新聞