新潟県土木部砂防課は、寝屋地区(村上市)急傾斜地崩壊対策事業を20年度の新規事業個所に採択した。
山形県境付近の寝屋地区は、新潟県最大の水揚量を誇る寝屋漁港に面しており、斜面は最大高さ約120メートル、最大勾配約45度、延長約233メートルに及ぶ長大な急傾斜斜面。斜面下方には、急傾斜地崩壊対策事業による対策施設が既設。未対策の上方斜面に露頭する凝灰角礫岩、安山岩は風化による亀裂が進行し、斜面内にはこれを発生源とした転石が散在する。近年、地山の崩壊および落石により一部で被害を受けるなど斜面対策は急務となっている。
鉛直式崩壊土砂防護柵を設置し、国道137メートル、農道その他240メートルも加えた保全対象の安定化を図る。事業期間は25年度までの6カ年。総事業費に5億300万円を見込む。