東京都住宅供給公社は、世田谷区にあるコーシャハイム大蔵の建て替えについて、第2期に着手する。基本・実施設計業務委託の公募型プロポーザル手続きを開始した。参加申し込みは8月4日までに事前予約し、同月5日に受け付ける。技術提案書の提出は9月15日まで。プレゼンテーションなどを経て10月下旬に委託先と契約を結ぶ。
コーシャハイム大蔵(現・大蔵住宅、世田谷区大蔵3ノ1他)では、全体を4期に分けて建て替えを進めており、今回第2期(A街区)に着手する。
A街区の敷地面積は1万8112平方b。用途地域は第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
1959〜63年度にかけて建設した鉄筋コンクリート造5階建ての10棟・384戸を集約し、3棟・約560戸以上を整備する。
新しい住戸は賃貸面積40〜45平方bをメインに、35〜65平方bのタイプを確保する。コミュニティールームの他、カーシェア・シェアサイクルスペースの設置なども検討する。
大蔵住宅のメインエントランスとなるデザイン性と機能性を兼ね備え、公社が実施する大規模住宅の建て替え事業のモデルとなるような住宅の計画提案を求める。
また、土木設計として、世田谷通りに面する擁壁改修と、世田谷通りで隔てられた団地の敷地をつなぐ弥生橋(歩道橋)の補強、交差点の改良、建て替え事業で生まれた創出用地の整備に向けた開発道路などの設計も、今回の委託業務に含む。
設計の納期は2023年9月末。26年度内の完成を目指して工事を発注する。
提供:建通新聞社