日本工業経済新聞社(群馬)
2020/07/20
【群馬】県太田土木事務所は、安良岡跨線橋の補修を計画
県太田土木事務所は、太田市安良岡町にある安良岡跨線橋の補修を計画、2020〜22年度の3カ年での工事に着手する。上部工を中心に、ひび割れ補修や橋面防水工、伸縮装置交換などが予定されており、初弾工の2件を早ければ9月に指名通知する。対象箇所と内容は検討を進めているが、鉄道の運行に影響がない箇所での施工となる見通し。
同橋は国道122号の橋梁で東武鉄道伊勢崎線を跨ぐ。橋長は219・64m、全幅が17m。4車線道路で車道部7・5m×2となっている。
取り付け部の上部工は連続RCラーメン。線路直上部については単純PCプレテンションT桁となっている。
下部工は土留め型ラーメン式の橋台と柱式橋脚29基が設置されている。
上り線(日光方面)側は1972年に完成した。下り線(東京方面)側は83年の架設となっている。
上下線共に上部工を中心にエポキシ樹脂を用いたひび割れ注入工や、はく落防止工を行う。合わせて、鋼製荷重支持型の伸縮装置を交換。床版の断面修復を実施するほか、シート系工法で橋面防水を施す。また、老朽化する排水管取り付け金具も更新。施工に当たり、吊り足場の設置を予定している。
補修設計は、建設技術研究所(東京都中央区)がまとめた。
2020年度は取り付け部など、鉄道の運行に影響を与えない箇所で施工を進める。通過交通の支障とならないよう、車線規制を行い工事を進める。
線路直上部の工事は、東武鉄道への委託を予定。現在、同社と施工範囲を決めるため協議を進めている。