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建通新聞社
2020/07/17

 【大阪】近畿圏マンション市場 上半期5299戸

  不動産経済研究所は、2020年上半期(1〜6月)の近畿圏マンション市場動向をまとめた。新規発売戸数は前年同期比29・5%減の5299戸となり、1992年の4430戸以来の低水準となった。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言で4月が494戸、5月が214戸と激減、奈良県、滋賀県、和歌山県以外の全エリアで減少したことが響いた。ただ、6月の新規発売戸数は1407戸となり、3カ月連続で前年同月を下回るものの、契約率が70・4%と単月では回復の兆しが見えてきた。
 上半期の契約率の平均は70・5%。前年同期の74%と比べ3・5ポイントダウンした。
 1戸当たりの価格は4027万円、前年同期比で4・5%アップし、1993年の4145万円以来の高値となった。1平方b当たりの単価は68万円で、前年同期比2万7000円のアップ、91年の72万9000円以来の高値となった。
 下半期(7〜12月)の販売は、新型コロナの動向に注視しつつ、約8000戸を見込む。前年同期の1万0528戸と比べると24%減。20年の年間予測も1万7000戸から約1万3300戸に下方修正し、前年と比べ約26%の減少になると見込む。

提供:建通新聞社