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建設新聞社(長崎)
2020/07/17

【長崎】川棚町新庁舎建設工事、ついに槌音響く

条件付一般競争 2者JVで公告
   建築・電気・機械、8月28日に開札

川棚町は15日、新庁舎建設工事を条件付き一般競争入札で公告した。建築、電気、機械の分離方式を採用し同時公告。いずれも共同企業体の構成員数を2者とした。入札参加資格申請書の提出期限は8月3日。入札参加資格の適否を判断し通知。同月28日に開札する。開札から1週間以内に仮契約し、町議会9月定例会に議案提出。9月中に本契約を締結する予定だ。解体工事に新たな工程が加わったことなどで事業全体に遅れが生じたが、ようやく新庁舎建設の槌音が響く。川棚町新庁舎外観イメージ(南側正面)
同町は1993(平成5)年から積立てを開始した庁舎建設基金や国の支援措置などを活用する。3月定例会に新庁舎建設の関連経費を上程。委託料500万円や工事請負費5億5280万円、このほか債務負担行為8億4200万円を設定した。新庁舎に関して川棚町は、防災拠点となる庁舎、誰もが利用しやすい庁舎、簡素で経済的な環境へ配慮した庁舎などとしたい考えだ。
川棚町によると、建設地は中組郷1518番地1他で、敷地面積は3530・88平方b。工期は12―13カ月の見込み。鉄筋コンクリート造3階建てで、延べ床面積2725・79平方b(1階1133・02平方b、2階1140・69平方b、3階452・08平方b)、建築面積1329・16平方bとなる見通しだ。
基本設計業務と実施設計業務はともに褐囓F社設計(長崎市)が担当。2018年4月から基本設計業務に着手。以降、2020年3月末まで実施設計業務を行った。川棚町新庁舎内観イメージ(1階窓口)
 建築、電気、機械の3工種に分離発注し条件付き一般競争入札として公告。3工種とも共同企業体の構成員数を2者とした。建築工事は庁舎新設、開放廊下新設、庁舎改修、屋外付帯、昇降機が範囲となっている。電気工事は電灯設備、動力設備、受変電設備、発電設備、構内情報通信設備、火災報知設備、防災無線設備、監視カメラ設備など。機械工事は衛生器具設備、給水設備、排水設備、給湯設備が内容だ。
 設計図書等の配布は7月16日から31日まで。入札参加資格申請書の提出期限は8月3日。入札参加資格の適否を判断し同月12日に通知する。28日に川棚町勤労青少年ホーム講習室(中央公民館1階)で入札および開札を行う。予定価格と最低御制限価格の範囲内で入札金額が低い者を落札者として決定。入札金額が同額の場合は、くじにより決める。
ksrogo