アパホテルなどを傘下に持つアパグループの元谷外志雄代表は、7月15日に開いたアパホテル名古屋駅新幹線口北の開業会見で、名古屋駅周辺のホテル開発について「今後は需要を見定めて展開する」と、当面の間、抑制する姿勢を示した。
同社は近年、JR名古屋駅周辺で立て続けに3ホテルの建設を計画。「名古屋駅新幹線口北」は、この中で初めて開業した物件となる。今後、2021年5月に掛けて、残る2ホテルが開業する予定だ。
元谷代表は、積極的に進めてきた名古屋駅周辺の開発について、建設中の物件を含めて、名古屋市内のアパホテルが全8棟体制となる点を強調した上で、「需要をみて判断する」「東京など他地域の需要にも着目している」などと話し、名古屋での開発を抑制する姿勢を見せた。一方、中部圏では、同社のホテルがない岐阜市などを候補に、フランチャイズホテルなどを含めて店舗網を広げる方針を示している。
新たに開業した「新幹線口北」の客室数は288室。全室に大型液晶テレビと、荷物の収納空間を設けたベッドを設置するなど、幅広い需要を取り込む工夫を凝らした。建設地は名古屋市中村区則武1ノ2ノ4。施工は熊谷組名古屋支店(名古屋市中区)が担当した。
提供:建通新聞社