県土整備部本庁に国道313号倉吉関金道路・上古川橋PC上部工など大規模工事3件の設計図書が、16日までに各担当事務所から届いた。上古川橋上部工は2分割し、一つは5億円以上の議会承認案件。同部は今月末と来月の二段階に分けて公告する。
倉吉市上古川の上古川橋はPC8径間の大型構造物。倉吉関金道路・小鴨ハーフIC南側に小鴨1号橋と同2号橋に次いで建設される。上部工はA1―P4(南側)とP4―A2(北側)の4径間ずつに分けて施工する。タイプはともにPC4径間連続中空床版橋。県外と県内PCの2社JVを採用する。
A1―P4は橋長135・0bを幅員12・89bで結ぶ。工事費は5億円超で、8月の旧盆明けに調達公告して9月に開札。11月県議会で工事請負に同意を得て着工する。工期は3カ年債務の22年5月下旬。
一方、P4―A2は橋長129・0b、幅員12・89b。工事費は4億円台で今月内に公告し8月に入札する。工期22年3月。
また、国道178号岩美道路では岩美町陸上地内に笹原橋上部工を製作架設する。東浜トンネル東側に整備するメタル橋は、鋼単純非合成細幅箱桁橋。橋長65・0b、幅員7・0(12・0)b。鋼重347・784d。工事費の概算は4億5000万円とみられ、7月中に公告して8月に開札する。工期22年2月。
現在、同部はこれら橋梁上部3件の設計内容を精査しており、部長決裁の上古川橋P4―A2と笹原橋については「今月内の審査会に諮りたい」(道路建設課)と説明。知事決裁が必要な上古川橋A1―P4は8月上旬までに設計を固める。3件の入札方式はいずれも「技術提案評価型総合評価」を適用する。
日刊建設工業新聞