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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/07/16

【群馬】群馬県渋川地区広域市町村圏振興整備組合は南分署の建て替え

渋川地区広域市町村圏振興整備組合は16日、7月臨時議会を開き、渋川地区広域消防署南分署(吉岡町上野田1201−3)の建て替え工事費1億5925万円を追加計上、併せて2021年度までの債務負担行為で限度額2億3887万4000円を設定した。約4億円の工事予算が確保できたことから発注に向けた検討が本格化、早ければ8月に建築・機械・電気の3分離による一般競争入札公告が想定される。完成は22年1月ごろを予定している。
新たな南分署は、高崎渋川線バイパス沿いで大藪交差点から北に約300mの位置に計画。施設はS造2階建てとし、延べ床面積は既存分署の約2倍となる756・92uの計画。また、ホース乾燥塔などを併設した訓練棟は、S造3階建て、延べ床面積87・96u。
各フロアの床面積は1階427・04u、2階267・22u。
1階は車庫や事務所、出動準備室、食堂兼多目的室、多目的トイレ、シャワー室などを整備。車庫は高規格救急車1台、広報車1台、化学車1台を収納する。
2階は仮眠室、屋内運動施設、会議室、洗濯室、乾燥室、消毒室、消防物品庫、トイレのほか女性のプライバシーを確保した女性専用エリアを整備する計画。
設計は飯塚設計事務所(渋川市)が手掛けた。
工事発注に向けて、最終的な調整に入る。21年度までの2カ年で建設する予算編成となっているが、22年1月ごろの完成を見込んでいるため、早ければ8月、遅くとも9月中には一般競争公告となりそう。10月の定例議会へ工事契約承認を求める。
発注は、分署、訓練棟、駐車場などの舗装といった外構を含めたものとなる。
同分署は吉岡町や榛東村の人口増加などに対応することなどから、移転を決定。建設予定地の選定は管轄エリア各地へのアクセス性などを考慮して決定した。高崎渋川線バイパス沿いであることから幹線道路へのアクセス向上が図れ、吉岡町と榛東村における消防車両、救急車両の運用効果が向上することが決め手となった。
既存の分署はRC造2階建て、延べ床面積354・34u。分署完成後に解体する方針で、解体後の土地は土地の所有者に返却する。

◎東・西・北分署も
このほかの分署も建設から40年以上経過し、老朽化が著しく、東分署(渋川市赤城町上三原田468−2)は20年度に測量設計委託、基本設計へ取り掛かり、21年度は実施設計に移行し、22年度から23年度まで工事、24年度の供用開始を目指している。西分署(渋川市伊香保町伊香保558−4)、北分署(渋川市北牧158−1)も南分署を前例として今後、建て替えに向けて検討を進める方針。いずれの分署もRC造2階建て。消防本部は複数回にわたり改修等を実施している状態となっている。