金沢市は、老朽化が進む金沢健康プラザ大手町の再整備にかかる基本計画策定に向けて準備を進めている。策定にあたっては、業務をコンサルタント会社に委託するほか、有識者からも意見を聞く方針だ。
健康プラザ大手町は2005年にオープン。建物は築50年の東館(旧石川県医師会館)と築38年の西館の2棟で構成する。全体の敷地面積は約1980平方メートルで、市のほか一部を金沢市医師会が所有している。
昨年度にまとめた基本構想によると、再整備の方針では、老朽化した西館と新耐震基準を満たしていない東館を1棟の建物として整備。手狭な駐車スペースは、敷地のうち約850平方メートルを確保し、現在の11台から30台分に拡張する。
再整備後の延床面積は約3000平方メートルを見込み、新たな建物の階数については、現在地に20メートルまでの高さ制限があるため、最高でも4階建てまでが限界としている。
機能面に関しては、引き続き健康づくりや介護予防事業などを行うほか、災害時に軽傷者の治療を行う医療救護所を設ける方針。建物は市民に愛される魅力あるデザインとし、医療発祥の地という歴史的背景を考慮した設備を整備する。
基本計画では、整備内容をより具体化するとともに、着工スケジュールなども示したい考え。当初予算には事業費として200万円を盛り込んでいる。