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建通新聞社(東京)
2020/07/15

【東京】都 新宿駅の東西デッキ新設へ概略設計

 東京都は、新宿駅を中心とした大規模な再編整備で、線路をまたいで東西をつなぐ歩行者専用デッキを新設するとともに、駅前広場を歩行者優先の空間へと再編する。都が行う「新宿駅直近地区」の土地区画整理について、駅前広場の概略設計を委託するため、希望制指名競争入札の手続きに入る。7月17日まで希望申請を受け付け、8月27日に開札する。
 新宿駅の周辺には、築50年以上が経過した建物が集積し、駅ビルも更新期を迎えている。東口と西口間の通り抜けがしづらく、滞留空間が少ないなど、歩行者動線にも課題がある。
 課題解決に向けて都と新宿区、鉄道会社など民間事業者が連携し、駅ビルの建て替えを契機に、駅前広場などを再整備し、新宿駅を「新宿グランドターミナル」として一体的に再編する。
 多くの事業者が関係する事業を円滑かつ効率的に進めるため、都が先導して土地区画整理に着手する。都施行の範囲は東西に1カ所ずつある駅前広場を含めた約10fが対象。
 東口広場と西口広場をつなぐ歩行者専用のデッキは、JRなどの線路をまたいだ上空・地上2階レベルに新設する。デッキは総延長約200b、幅員約15bで計画。地下に集中している歩行者の分散化を図る。また、南北をつなぐ既存のデッキを拡張する。完成後、関連する事業の進捗も踏まえながら、線路上空にグランドターミナルの核となる広場(セントラルプラザ)や、改札・乗り換え経路を新設する。
 西口広場については、線路上空デッキと連続した歩行者の滞留空間を創出。バスとタクシー乗り場、駐車場の出入り口を再配置し、広場に入る車両の流れを抑制する。
 東口広場では、車道の一部と駐車場の出入り口を線路側に移設することで、歩行者空間を拡大する。
 概略設計の納期は2021年11月末。35年度をめどに概成させることを目標に、工事に着手したい考え。

提供:建通新聞社