横浜市環境創造局は中大口径下水道管の包括的民間委託に関わる発注ロットを2件とする方針だ。全市域を南北に2分割して1件ずつ契約する格好で、今年1〜3月のサウンディング型市場調査(2回目)に寄せられた▽市域1/2程度であればチーム編成ができる▽地域性で強みがある▽地元企業としては参入したい―などの意見を考慮した。10月ごろに公募資料を公告して委託先の選定手続きを始める予定でおり、これに先立ち7月30日に説明会形式で3回目の市場調査(申込期限7月17日)を実施。発注ロットの考え方などを盛る新たな公募概要素案や資格要件、委託先の選定方法、スケジュールを示す。
中大口径下水道管(内径800_以上、総延長約1900`)の老朽化による道路陥没などを未然に防ぐため、個別に発注していた詳細調査や清掃、修繕を一くくりにして、21年度から民間事業者に任せる。市内企業の参画機会も確保しながら事業者を公募・選定する。
19年11月に1回目のサウンディング型市場調査を実施した他、今年1月に応募者提案の審査などに当たる有識者会議を立ち上げた。また、1〜3月の2回目の市場調査では、全市域1件の発注ロットで3年契約などとする公募概要素案を作ってアンケートやヒアリングを行っていた。
3回目のサウンディング型市場調査はホテルメルパルク横浜(横浜市中区)で午後2時〜3時30分に実施。終了後に交流会を開く予定だ。
そこで示す新たな公募概要素案では、契約期間を3年のままとしつつ、全市域を南北に2分割して1件ずつ契約する形(2件)に発注ロットを変更。また、対象業務のうち▽計画的・緊急的詳細調査(計画的詳細調査約450`)▽検討を含む緊急修繕工事(約1200カ所)▽統括マネジメント―は従来通りだが、清掃は「緊急」で、それに伴う汚砂運搬の数量を約600立方bとしている。
提供:建通新聞社