九州地方整備局は、令和2年7月豪雨で人吉市を流れる球磨川の堤防が決壊したことを受け、被災原因の究明と復旧工法等を検討するため有識者による堤防調査委員会(委員長・秋山壽一郎九州工大名誉教授)を設置、13日に現地調査を行った。
調査したのは、人吉市中神町の紅取橋下流で堤防が約30bにわたり決壊した八久保樋管操作室横(右岸56k400付近)と、同じく約10b決壊した天狗橋下流の大柿排水樋管横(左岸55k000付近)、それに西瀬橋近くの堤防損壊箇所(右岸59k000付近)の計3カ所。九州地整の担当者が、5人の委員に被害状況や水の流れの痕跡などを説明した。
秋山委員長は「どのようなことが起きたのか実際に見せてもらったが、これほどの水位が発生したことに驚いている」とした上で、「今後は解析を含め色々なデータが上がってくる。これらを踏まえて原因を詳しく調査し、有効な復旧工法などを考えていきたい」と話した。
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