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北陸工業新聞社
2020/07/14

【石川】アリーナ面積は2166平方メートル以上/かほく市総合体育館PFI/要求水準案公表/観客席、仮設含め2820席超を設置へ

 かほく市が河北台中野球場用地(浜北)で計画のPFI(民間資金を活用した社会資本整備)手法を導入する「(仮称)市総合体育館等整備・運営事業」の要求水準書案が公表された。競技ゾーンのアリーナ平面部分は2166平方メートル以上の規模とし、観客席は仮設を含め2820席以上設置することを求めている。24年4月のオープンを目指す。
 市がスポーツ文化の拠点と位置付ける総合体育館は、老朽化が進む河北台健民体育館と併設する七塚武道館に加え、宇ノ気、高松両弓道場の機能を集約した施設として新設。河北台健民体育館と七塚武道館の解体跡地には、新野球場と第1駐車場を整備する。
 要求水準書案によると、総合体育館の延べ床面積の上限は9100平方メートル。アリーナの高さは12・5メートル以上とし、平面面積は縦38メートル、横57メートル以上に定めた。バレーボールVリーグの開催に対応できる性能を満たすことを盛り込んでおり、バスケットボールやバドミントン、卓球、フットサル、ハンドボール、屋内ソフトテニスなどの幅広い競技に利用できる広さを確保する。
 観客席は固定で1560席以上、車いす席10席、VIP席10席を設ける。アリーナには仮設1000席のほか、壁面に収納可能な可動の240席以上を備える。放送室や選手控え室・更衣室、器具庫、フィットネスやヨガ、遊戯スペースに活用できる多目的室なども配置。武道場の柔剣道場エリアは1000平方メートル程度とする。
 共用ゾーンには、トレーニングルーム、更衣室、エントランスホール、談話スペース、トイレを設ける。隣接する河北台体育館をサブアリーナとして利用するため、総合体育館とは屋内の渡り廊下で接続する。
 一方、新野球場は中学校部活動の軟式野球の練習や試合に対応するため、クレイ系舗装のグラウンドにする。広さは約9000平方メートルで、両翼80メートル、中堅95メートル程度にする条件を定めた。第1駐車場(約4000平方メートル)はアスファルト舗装とし、約130台以上を確保する。
 このほか、河北台中の外周を含めた屋外ランニングコースや周辺の市道整備、事業用地内の農業用水路の地下化なども実施する。七塚テニスコート利用者用の既存屋外トイレについては、建て替えも可能としている。
 事業方式については、総合体育館と第1駐車場にBTO(建設・譲渡・運営)、新野球場・市道・農業用水路にBT(建設・譲渡)を採用する。七塚テニスコートも運営対象施設となる。事業者選定は公募型プロポーザル方式で行い、9月下旬をめどに募集要項を公表する予定。21年3月下旬に優先交渉権者を決定、同4月に基本協定を締結する見通しだ。
 設計・建設期間は第1期の総合体育館が来年7月から24年2月まで、第2期の新野球場が24年4月から26年3月までを予定する。維持管理・運営期間は15年間。
 要求水準書案の添付書類は今月31日まで配布する。意見・質問は8月7〜14日に受け付ける。個別の現地見学会は今月15日から11月20日まで実施する。

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