北千葉道路建設促進期成同盟は9日、県庁本庁舎5階特別会議室で、森田健作知事に対して北千葉道路の早期整備に関する要望を行った。小室インターチェンジ以西の西側区間については、専用部を直轄事業と有料事業の合併施行、また専用部と一般部の併設構造とし、2021年度の新規事業化を図ることなどを求めた。さらに、長期安定的に道路整備・管理を推進するための新たな財源の創設の検討に加え、21年度における道路予算全体の増額と必要な予算の確保を要請した。
会長の清水聖士鎌ケ谷市長は「6月県議会において、西側区間について都市計画・環境アセスメント事務手続きを今年度に完了し、来年度早々には新規事業化する見込みであるという勇気付けられる答弁があった」として謝意を示した上で「要望を踏まえ、早期の新規事業化を実現していただきたい」と述べ、尽力を求めた。
対する森田知事は「来年度、国による新規事業化が図られるよう、皆さまと一致団結し、より一層積極的に取り組んでまいりたい」との考えを表明し、「皆さまから要望いただいた内容をしっかりと受け止め、1日も早い全線開通を目指す」と力を込めた。
また、清水会長は記者団を前にで、森田知事が会長を務める推進組織が設立されるとの報道に触れ「来年度の新規事業化に向けて、県全体の機運を盛り上げていく動きになる」との認識を示した。
要望者側の出席者は、清水会長のほか、板倉正直印西市長、村越祐民市川市長代理の大津政雄副市長、松戸徹船橋市長、本郷谷健次松戸市長、小泉一成成田市長、笠井喜久雄白井市長、秋山忍成田市議会議長、長谷川則夫白井市議会議長、松永修巳市川市議会議長、日色健人船橋市議会議長、山口栄作松戸市議会議長、森谷宏鎌ケ谷市議会議長、板橋睦印西市議会議長。
要望事項は次の通り。
▽全線開通の実現に向け、国道464号の全線直轄編入を図る
▽西側区間について専用部を直轄事業と有料事業の合併施行、また専用部と一般部の併設構造とし、21年度の新規事業化を図る
▽西側区間の都市計画変更および環境アセスメント手続きについては引き続き、地域住民などへ丁寧に説明するとともに、今年度中に完了させる
▽東側区間のうち、成田市押畑〜大山については引き続き、早期開通に向け整備する
▽東側区間のうち、印西市吉高〜成田市押畑については引き続き、4車線で整備する
▽長期安定的に道路整備・管理を推進するため、新たな財源の創設を検討するとともに、21年度は道路予算全体を増額し、必要な予算を確保する